こんにちは。たなかあきらです。
美女はいいなあ。憧れるし、見ているだけでも、癒される。
その若さと美しさが永遠に続くとしたら、さぞかし、、、
永遠の美しさを手に入れた女性
美しい女性に出会った。目鼻顔立ち、長めの金髪、抜群のスタイル、どこから見ても美しい。僕はずっと見惚れてしまい、心を奪われてしまった。現実なら恋に落ちてしまうだろう。
アデラインの美しさには秘密があった。秘訣ではなく、秘密である。
誰しも年齢重ねても若さを保ちたい、美しさを保ちたいと思う。若く美しくいると、いつまでも精力的に動け心も体も充実する。人々や異性にも注目されるだろう。人々は若さ美しさに憧れ、努力する。
美しさは置いておくと、衰えるから、失ってしまうからである。年を重ねて行くと、生き物の宿命である老化が起き、放っておくと若さも美しさも失っていくからである。
もし、若さも美しさも失わないとしたら。
その若さと美しさが永遠に続くとしたら、さぞかし素晴らしい事だろう。人間の夢が叶うのである。 古来から人々は、永遠の美しさや不老不死に憧れ、手に入れようとした。権利者たちは夢を手に入れようと財産をはたき、時には争いをも起こして秘薬を手に入れようとした。
しかし、長年の人類の夢を叶えるものは、これまでこの世には存在しない。自然の法則に従い、老化は避けられないのである。少しでも衰えるスピードを抑えようと、皆努力するのである。
僕も限りある生命はいやだ。いつどうなるか分からず、怖いと思う。永遠の命が保証されるなら、そんな保険に入りたいと、本気でおもう。
しかし、アデラインの美しさには秘訣ではなく、秘密があった。永遠の美しさ、永遠の若さを手に入れていたのである。
アデラインの永遠の美しさに、僕は見惚れてしまった。こんな女性が僕の近く、いや側に居たのなら。アデラインはいつの時代も人々を魅了する美しさをもっていた。
美しさの陰
だけど、彼女の美しさには、どこか陰りがあった。とても美しいけれど、心に曇りが感じられた。
アデラインのような、若さと美しさが永遠に続くとしたら、どうだろうか。
憧れるけど、本当に永遠を手に入れたら、どう感じて生きるだろうか。
本当に楽しいだろうか。生きがいを持てるだろうか。アデラインの美しさには影があったのだ。
アデラインの美しさには秘密があった。
若い時にアクシデントで奇跡が起こり、細胞が老化を止めてしまったのである。彼女は107歳。29歳の若さと美しさを保ち続けたまま、時代を生きてきた。
しかし、周りの人々は老化する。愛する人は年老い亡くなっていく。しかし、自分はまったく変わらず、昔のままだ。自分の子供ですら、祖母のように見えていく。次第に彼女は取り残されていく。寂しさと共に、永遠であるものが詰まらないものに感じているかも知れない。有限であるからこそ、愛する人と共に力一杯生きれるのかも知れない。
地球上に永遠の物はない。生まれたら朽ち果てる運命だ。つまり、命も若さも美しさも限りがある。美しさも愛も、失わないように、保てるように、育て、努力しなければならない。だから、大切に思うし、貴重で、有難く思う。
美しさや愛を有り難く思い、保とうと努力すると内面は輝き、人格として美しくなっていく。
人の若さと美しさが永遠に続くとしたら、さぞかし面白くない人生になるかも知れない。
アデラインが老化を手に入れて、幸せをつかんだ時、彼女の美しさから影がなくなり、更に素晴らしいものになるに違いない。
最後まで読んでくださり有難うございました。