こんにちは。たなかあきらです。子供の頃の懐かしいもの、何の変哲もないですが、母親が作ってくれたドリンクを再現してみようとトライしました。
牛乳ドランカー
「懐かしいなあ、作ってみようか」
僕は、ふと子供の頃に母が作ってくれた、もどき飲料を思い出した。今、その飲料を自分で再現してみようと思ったのである。
子供の頃、僕はヘヴィーな牛乳とドランカーであった。当時は、牛乳は栄養があって成長時期には適しているから、子供は牛乳を飲みなさい、と学校やテレビで牛乳を推奨していた。
今や都市伝説にもならない迷信だと思うが、牛乳を飲めば背が高くなる事を信じいた。背の順に並ぶといつも前の方で、もやしの様にヒョロリとした僕は、牛乳が好きだったこともあり、1日1リットル、いや夏場は2リットル飲んでいたかもしれない。そのおかげは何パーセントかあるのかも知れないが、今では日本人平均身長に達している。
住んでいた団地には毎週、トラックで牛乳屋が売りに来ていて、毎度10本以上買っていた。それを1週間以内に飲み干してしまっていた。今考えると、かなりの出費をしていたようだ。
ただ、牛乳のガブ飲みにも問題があった。いくら牛乳好きとはいえ、子供の僕にとっては牛乳の味に飽きてくるのだ。
「もっと他の味はない?」
牛乳一辺倒に、ちょっぴりウンザリした僕は、何度か母親に訴えたことだろう。
その時、母親が作ってくれた牛乳飲料がある。メチャメチャ美味いものではなかったが、簡単にできて、僕の感覚を嬉しくさせる、もどき飲料だった。
僕は妹と一緒に喜んで飲んだ記憶が残っている。もう、40年近く昔のことだ。
先日、ネットを見ていたら、思わぬところで同じような飲料の記事を見つけた。結構みんなやってるんだ。
懐かしいなあ、久しぶりに飲みたくなってきた。作ってみようか。
僕はスーパーに行って、牛乳や必要なもの買いそろえた。とても簡単にできるから、失敗の心配ないや。楽しみ、楽しみ。
意外と難しい再現トライ
まず、カルピスをコップの底に適量、注ぎ込んだ。カルピスを使うのが、母親のオリジナルだろう。その次に、牛乳を入れてかき混ぜた。次に僕は、ハチミツ黒酢飲料を添加した。ここがミソである。牛乳に酸味を入れると、たんぱく質が固まり、ヨーグルトみたいになるのだ。これは、簡単に作れる「ヨーグルトもどきドリンク」であった。
ようし、かたまれ、かたまれ
僕は、黒酢を入れてコップをグルグルとかき混ぜた。
あれっ、おかしいなあ。
かき混ぜても、かき混ぜても、黒酢もっと足しても、一向にドロっとしてこないのだ。
どうしたんだ、何か間違っているのか。変だなあ、味はいいのに。
僕は、何が悪かったのかよく分からず、原因の可能性がある3点の分析を始めた。
牛乳、これはどう見ても昔からある牛乳だ。牛乳には恐らく問題はないだろう。カルピス、これも昔からある。一点異なることがあって、母親はプレーンを使っていたが、僕は巨峰味を買った。些細な点で、まさかこれが原因って事はないよな。
じゃあ、黒酢が問題か。黒酢ドリンクでは酸味が足りないか。もっと酸っぱいのを使っていた気がするな。
対策は決まった。よし、後日リベンジだ。
僕はスーパーに行き、今度はもっと酸っぱい、ポッカレモンを購入した。ポッカレモンなら、大丈夫だろう。
家に戻り、早速実験を開始した。黒酢ドリンクから、ポッカレモンに変え、牛乳のたんぱく質が固まる効果の違いを確認するのだ。理科の実験の感じがして、ワクワクしてきた。
前回と同じように、ガラスのコップにカルピスを入れ、牛乳を入れてかき回した。そして、これからポッカレモンを入れよう。運命の瞬間だ。
トクトクトクっ
グルグルグルっ
おおっ
ポッカレモンを入れた牛乳飲料はだんだんと、とろみを帯びてきた。さらにポッカレモンを流し込み、様子を見た。
こんな感じ、だったかなあ。
結果、黒酢ドリンクよりポッカレモンの方が断然、牛乳のたんぱく質を固める効果に優れる事が分かった。味も上々に思う。
ただ、子供の頃の記憶が美化されているのだろうか。もっとヨーグルト飲料の様に、ドロっとしていたように思う。ポッカレモンじゃなくて、お酢そのものの方が良いのだろうか。
考え始めると、いろいろ試してみたくなる。よし、次回またトライだ。
恐らく母親も、子供達を喜ばせるために、トライアンドエラーを繰り返したんだろうなあ。
そう思うと、母親が作ってくれたヨーグルトもどきドリンクは、ますます有り難く懐かしく思えてきた。
※材料
良く分からないけど、とりあえず出来栄え。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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