あきらのあきらめないブログ

肩こり、背中こり、首こりと戦い、胃酸過多に苦しみ、ダイエットは得意なアラフォーを越えてしまった、オッサンです。健康になるために、あきらめず奮闘する内容を書いています。また普段は他で歴史ブログを書いています。

安物買いが出会ったクラークスの靴

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こんにちは。たなかあきらです。

 「安物買いの銭失い」

昔はよく母親に言われたものだ。

現に今でもそんな傾向にある。安い服を買ったらすぐ破れてしまった。安い傘を買ったら、2、3度使っただけで、骨が折れてしまった。だから、また買わなければならない。アキラにとってそんな経験はザラである。

 

靴は最たるものである。

靴底に穴が開いてしまった、底が剥がれた、中敷きが破れた、など耐久性に問題があるものに、しょっちゅう当たっていた。何度も失敗した学習効果を発揮して、靴を買う時のチェック項目を作り、それ以来、粗悪品は避けることができるようにはなった。そう言う靴は、決まって履き心地が悪いし、重かったりする。

アキラは、頭の中で不満を充満させながらも、値段と耐久性を重視した買い物をするのである。そして、購入してから数ヶ月間はいたら、殆どの靴は寿命を迎えてしまうのである。

「ちぇっ、安物品め」、アキラの文句が靴に向けられる。

 

そんな文句を言うなら高くて質の良い靴を買え、と言いたい。しかし、安物買いだから、安物品の中で、掘り出し物を見つけるのが、オイラの使命だ。と言い張る。面倒なヤカラである。

 

アキラの靴の履き方にも問題があるんじゃないかと思う。靴への負担が人並み外れていると思う。靴の身になると、たまったもんじゃないかも知れない。安物品だから、と僕たち靴のせいにするな、と言い返すかも知れない。

 

アキラは足は余り上げず、地上スレスレを、地面をたまに擦りながら進む歩き方。歩く速度が尋常じゃなく速い、人が居ない通りは、全力疾走したりもする。エスカレーターは使わず、階段を駆け上がる。これじゃあ、靴がかわいそうだ。

 

安物品じゃなくて、そこそこの靴を買っても同じなのかも知れない。酷い履き方をして、文句を垂れていヤツが問題なんじゃないか。

 

ところが、アキラにも、言い分があると言う。凄い靴に出会ったのだ。

 

アキラがイギリスにちょいと住んだ時のことだ。日本から、2足安い靴を持って行った。1足目は直ぐに壊れた。よほどイギリスの地に合わなかったのかも知れない。2足目も、長持ちしなかった。アキラの履き方に問題があるだけではなく、田舎町だったので、歩く事が多く、また舗装が良くなかったり、石畳みの道があったりした事が、原因だろう。1ヶ月もしない内に、靴がなくなってしまった。とうとうイギリスで、買わざるを得なくなったが、アキラは何処で買えばいいか、検討が付かなかった。

アキラは友達に尋ねた。

 

「クラークスがいいよ」
「クラークス? ああ」

 

アキラは近所にあって、よく店の前を通り過ぎているClarks(クラークス)の専門店に行った。店には一面、クラークスの靴が並んでいた。オシャレでカッコいい。

アキラはいつものように、安物を買おうとしていた。カジュアルはないか、安いカジュアルは。普通で考えると、来る店が最初から違っている。

まあ、来たのだからと思い、試しに履いてみた。

 

驚いた、何という履き心地だ!

 

履いた瞬間、立っている場所が変わったのか、と錯覚した。

まるで、素足で絨毯の上を歩いているような感触だ。

足へのフィット感がハンパじゃない。普通の靴を履いていると、足は足、靴は靴、という境界を感じる。しかし、クラークスは、足と靴が一体になった様に、靴がぴたりと足の裏や指にまとわりついてくる。

しかも、柔らかい。地面の感覚も、しっかりと伝わってくる。

クラークスを履いて歩くことが快感に思える。

 

こんな靴あったのか。アキラはクラークスに陶酔してしまった。

アキラは恐る恐る値札を見た。

なにっ!

 

決して安物品ではない。しかし、値引きもあって準安物と言ってもよい値段だ。五千円は切っていたと思う。

アキラは即断した。

 

それ以来、アキラはクラークスを履き続けた。クラークスを過酷な条件で、毎日履いた。だけどクラークスは、履き心地を維持したまま、驚く長寿であった。一年以上もった。アキラが買ったこれまでの靴の中で、最も長いだろう。

 

アキラは思う。安物買いの銭失い、と良く言われたが、イギリスで買ったクラークスは儲け物だった。こんな掘り出し物、そう簡単にはないだろう。日本製にはないだろうか?

 

アキラは日本に帰ってからも、安物品の靴を買い続けた。もちろん、クラークスに及ぶ靴に出会ったことはない。日本に帰るときに、数足まとめ買いするべきだった、アキラはそう思った。

また、お気に入りのクラークスを履いてみたい。安物買いはやめて、クラークスの靴を存分に味わいたい。それがアキラの夢であった。

でも、日本で買うと、いいお値段がするんですよ。ボーナスが出てからアキラは現実化させようと考え始めた。

※参考

[クラークス] Clarks Natalie 20319011 Brown Suede(Brown Suede/UK9)
 

 最後まで読んでくださり有難うございました。

 

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